【開示】有形固定資産の明細 建設仮勘定の増減額の集計について
【開示】有形固定資産の明細 建設仮勘定の増減額の集計について
計算書類に係る附属明細書の「有形固定資産および無形固定資産の明細」での、建設仮勘定の当期増加額・当期減少額の集計方法について質問がありましたので、その検討結果を記事とさせていただきます。
質問内容:建設仮勘定の増減額はどのように集計したら良いですか
計算書類に係る附属明細書の「有形固定資産および無形固定資産の明細」での、建設仮勘定の当期増加額・当期減少額の集計方法についての質問です。
当社では固定資産取得する際には、必ず建設仮勘定を経由して計上しています。
①請求書受領時 建設仮勘定/未払金
②支払い時 未払金/預金
③固定資産取得時 有形固定資産/建設仮勘定
この場合、総勘定元帳の建設仮勘定の借方発生累計額を固定資産台帳の増加額、総勘定元帳の建設仮勘定の貸方発生累計額を固定資産台帳の減少額とした方がよいですかとの質問がありました。
なお、従来は期首残高を減少額に転記し、期末残高を増加額に転記する方法(洗替方式)で作成していました。
質問への回答:従来のからの洗替方式で大丈夫です
従来から、期首残高を減少額、期末残高を増加額とする方法(洗替方式)を採用しているのであれば、その方法を継続していただければ大丈夫です。
なお、監査法人勤務時代の経験では、下記の3パターンの流派(???)がありました。
- 総勘定元帳の建設仮勘定の借方発生累計額を固定資産台帳の増加額、総勘定元帳の建設仮勘定の貸方発生累計額を固定資産台帳の減少額とする方法(このパターンは、固定資産の取得が少ない企業に多かったです。)
- 建設仮勘定を厳密に集計する方法(支払から取得までに期間が空く、厳密的な建設仮勘定のみを選別して集計する方法。なお、この場合は、そもそも建設仮勘定の使い方も、同様な意味で利用している場合が多いです。そのため、結果としては、①と同様になります。)
- 建設仮勘定の期首残高を減少額、建設仮勘定の期末残高を増加額とする方法(洗替方式)
上記のいずれかの方法を継続して採用していれば、どの方法でも大丈夫です。
今回の記事は以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。